2021/08/07 18:15

ツバメ堂のおしごと

ツバメ堂にお越し頂き誠にありがとうございます。
型染の技法で着物の半襟や帯、版画作品などを制作しております。
Tシャツなどのグッズ制作もしております。
ファブリックデザインもしております。

ツバメ堂が手掛けている仕事です。
・着物関係(半襟・帯など)
・型染版画
・Tシャツなどのデザイン
・型染ワークショップ(ただいまお休み中です)
・ファブリックのデザイン
着物関係の型染から派生した、シャツなどへの柄の摺り染 などもございます。

技法と材料について

ツバメ堂の型染は、半襟や帯など布のものは、型の上から刷毛で顔料を摺り込む「摺り染」という技法で制作しております。
型染版画は、型で糊を置いて顔料を摺り込み、水につけて糊を落とす技法で制作しております。
半襟や帯やハンカチに使用している顔料は合成顔料で、洗濯に強いものを使用しております。
型染版画は、和紙に豆汁で溶いた天然顔料を主に使用しています。
使用している材料や技法がそれぞれ異なるのは、用途と目的に合わせております。
身に着けるものは洗濯に耐える事と、使って頂きやすい価格帯にするために合成顔料を使い、
型染版画は、和紙との相性や色を大切にしたいため、天然顔料を使っております。

作品のモチーフについて

ツバメ堂が制作している作品の主なモチーフは動物です。
「動物」では四つ足のイメージがありますので、生き物と言ったほうが良いかもしれません。

着物の世界にはあまり馴染まない、トカゲやヘビなどの生き物を半襟や帯の柄に使っています。
作り始めた時には(2012年頃)、特にそれが変わった事だとは思いませんでした。
最初はminneで販売を始めたのですが、購入いただくお客様が口をそろえて仰る事には、
「こんな(変わった)柄はここでしか売ってない」との事でした。
トカゲやカエルを「可愛い!」と感じる着物人にとっては少し残念な状況であったようです。
私が好きで作った柄が歓迎されるのですから、とても嬉しく、ヘビ、カエル、コウモリと、着物の世界の優雅さからは離れたものをひたすら作っておりました。

いつの間にか世の中が変わってきて、着物を着る人が多くなったためか雰囲気も変わり、カエルやトカゲの柄はごく普通になってきました。(でもないでしょうか・・・)
この先もこの路線は残し続けておきたいと思っております。

半襟やハンカチなどの受注制作について

販売している半襟などは、ほぼ受注制作にしております。
在庫品を抱えないためと、色のカスタマイズが可能ですので、柔軟に制作したいためです。
各商品ページに載せている画像はひとつの制作例として見て頂いて、この形で他の色のものを作って欲しい、などのご要望には出来るだけお応えしています。
また、こんなデザインの半襟が欲しい、というオーダーも承っております。
狆の半襟や音楽の半襟など、オーダーでお作りしたものは、定番商品に加えて他の方にも楽しんで頂けます。お気軽にお問合せくださいませ。

型染版画について

型染を始めたのは、和紙に版画として制作する型染版画がはじまりでした。
和紙の版画には、糊を使います。布の作品には、ほぼ使いません。
制作スペースなどの関係でこのやり方に落ち着いています。
型染版画を最初に見たのは、芹沢銈介氏の作品です。
とても端正で美しく、惹かれました。あのテイストを最初は真似しようとしていました。
その後、岡村吉右衛門氏の型染版画を見て、感覚がすっかり変わりました。
「型染」っぽさがほぼ無く、深いテーマを持った作品でした。
本物の作品を見て、どんな技法で出来ているのかと考えて、自分でやってみたり、岡村氏の著作を読んで、奥にある哲学のようなものを学ぼうとしました。それは今でも続いています。
版画作品はこちらで販売しています。

民芸のこと

型染は「民芸」とつながります。
家族が民芸に関わっていた影響で、私も多少は民芸アタマになっています。
柳宗悦氏の思想に共感しつつ、凡人には到達できない境地だと思ったりいたします。
民芸を目指す作品づくりを、とは思っていませんが、思想や姿勢は学んで行きたいと思います。

SNS






◆◆◆◆◆

型染の他に、猫などのイラストやマンガも手がけております。